2024/02/01
わかってなかった「SDGs!」
こんにちは。
愛知・岐阜で注文住宅とリフォームを行う工務店【丸共建設株式会社】の広報スタッフです。
いつも丸共建設のコラムを読んでいただきありがとうございます。
今回も私の極めて個人的な見解を元に、あれこれお伝えしようと思います。
前回もお伝えしましたが、昨年の12月に弊社モデルルーム内でヒノキのかんな屑を使ったしめ縄飾り作りのワークショップを行いました。
そこでです!
しめ縄飾り作りのワークショップのチラシやイベント情報に【丸共のSDGs】という文言があったことにお気づきの方はいらっしゃいましたでしょうか💦
実は、、、、、
遡って昨年8月頃、「今後はイベント開催を通して【丸共のSDGs】に取り組んでください!」というような社命を頂戴いたしました。
ヒノキのかんな屑を使ったしめ縄飾り作りの企画は、趣味でカンナくずを使ったボンボンを作ったりお花を作ったりして、玄関や車の中に飾っていたことから思いついただけの企画でしたので、うっすらSDGsになるのかな?という程度の認識で提案をいたしました。
そんな感じでしたので実際のところは現在に至ってもなお、完全に理解しているとは言い難い状況です。。。
。。。前置きが長くなりました。
『このままではいけない!!!』
ということで、私がどこに向かって進んで行けばいいのか理解しなくてはならないと思い、今回はSDGsについて勉強してみます💦
(間違っているところがありましたらごめんなさい🙇、
お気づきの点がありましたら教えていただけると助かります。)
そもそもSDGsって何なのでしょうか?
「SDGs」とは「Sustainable(サステナブル) Development(デヴェロップメント) Goals(ゴールズ)」の略称です。
日本語で「持続可能な開発目標」と訳されます。
2015年に国連で採択された2030年までの国際開発目標を指します。
2030年⁉
。。。もうすぐですよね✨
17の目標と目標を達成するための169のターゲットで構成されています。
17の目標の中には、貧困、教育、飢餓、ジェンダー平等、健康と福祉といった目標に加えて、「働きがいも経済成長も」「産業と技術革新の基盤をつくろう」といった、ビジネス面での目標も設定されているのが特徴です。
企業や団体が事業を運営していくうえでは、SDGsの目標には何かしら関係しています。
SDGsのスローガンである「誰一人取り残さない」社会の実現に向けて、
「環境保護」「貧困」「健康・福祉」「経済活動」など、さまざまな分野の課題解決と目標達成を掲げています。
。。。ちょっと難しいですね(-.-)💦
私たちの身近な具体例はというと、プラスチック製ストローの廃止や、レジ袋の有料化などになります。
。。。これがSDGs⁉
SDGsの前に、まずはゼロウェイスト
少し脱線します。
SDGsを言葉の意味から調べてみましたが、いきなり理解するのは難しいと感じてしまいました。
そこで、SDGsより少し前の2000年ごろから取り組まれている「ゼロウェイスト」について調べてみます。
ゼロウェイストとは、無駄や浪費をなくし、ごみをそもそも出さないようにするという取り組みです。
プラスチックゴミ問題やサステナブル、SDGsとの関連で注目されるようになりました。
。。。サステナブル?については後ほど。
ゴミを出さないようにするゼロウェイストは、個人から自治体までさまざまな主体が取り組むことのできる活動です。
都市や自治体が取り組む際には、ゼロウェイストに取り組む宣言、つまり『ゼロウェイスト宣言』をしている場合があります。
ゼロウェイスト宣言は、1996年にオーストラリアの首都キャンベラが世界で初めて出しました。
それをきっかけに世界各国に取り組みが広がっていきます。
日本では2003年に、徳島県上勝町が自治体として日本初のゼロウェイスト宣言を行いました。
ゼロウェイストが注目された背景
① 主な理由は大量廃棄問題
1980年代後半〜1990年代前半のバブル景気では、消費の増大に伴いごみの排出量が急増しました。
そしてペットボトルの普及や過剰な容器包装の増加、家電の大型化など、ごみの種類も多様化します。
これらのゴミは適切に処分されず、最終処分場(未焼却の可燃ごみを直接埋め立てる)の不足と、大規模不法投棄の頻発という問題を引き起こしました。
これらの状況を改善するために、2000年代から政策の重点も「廃棄物の適正処理」から「そもそものごみの排出量抑制」に移行していきました。
② プラスチックごみの問題
プラスチックは大量生産が進んだ1950年代頃から私たちの生活に普及し、現在私たちの生活に必要不可欠なものとなっています。
プラスチックは軽くて丈夫で安価で大量に作ることができ、さまざまな用途に活用できるという利点があります。
しかし、プラスチックは自然分解されないという特徴があります。
リサイクルされているプラスチックも全体のわずか10%弱程度ともいわれています。
生分解性(自然界に存在する微生物の働きで、最終的にCO2と水に完全に分解される性質)が低く、適切に処理されなければ自然環境中に残存して、環境問題や人体に影響を及ぼします。
ではプラスチックごみは具体的にどのような問題を発生させるのでしょうか。
深刻化している問題の一つは「海洋プラスチック問題」です。
海洋プラスチックごみの8割以上が陸で発生したプラスチックごみです。
多くのお菓子のパッケージやペットボトルといった容器包装プラスチックごみが、ポイ捨てなど適切に処理されないことで、雨風に乗り海や川に流れ込みます。
海に流れ出たごみは、紫外線や波に当たることで細かく砕けていきます。
この微細なプラスチックごみの中でも、直径5mm以下の「マイクロプラスチック」が魚に蓄積された際の影響や、その魚を人体が取り込んだ時の健康被害については不明な部分も多く、危険性が問題視されています。
この深刻化している海洋プラスチックごみを減らすための取り組みの一つとして、「ゼロウェイスト」が重要視されているのです。
※現在は生分解性プラスチック素材が開発され、ストローやレジ袋、食品容器、農業用フィルムなど身の回りのさまざまな製品への導入が進められています。
SDGsを理解するうえで外せない!サステナブル
サステナブルとは「持続可能な」という意味を持ちます。
「サステナブルな社会」とは、そのままの意味で「持続可能な社会」です。
「持続可能な社会」とは「地球環境や自然環境が適切に保全され、将来の世代が必要とするものを損なうことなく、現在の世代の要求を満たすような開発が行われている社会」です。
つまり、将来にわたってみんなが幸せに暮らせる地球にしていこう!という意味です。
その背景には、地球温暖化の深刻化があります。
IPCC第4次評価報告書によれば、地球温暖化の原因となる二酸化炭素濃度は、産業革命前の1750年と2013年を比較すると、40%以上も増加しているとしています。
今までの大量生産・大量消費から脱却し、人類が暮らし続けられる環境を目指すのがサステナブルという考え方です。
その中でもごみをゼロにするゼロウェイストを通じて、サステナブルな社会を目指すことができます。
SDGsの登場です!!
ここでやっと「SDGs」の登場です。
繰り返しになりますが、
「SDGs」とは「Sustainable(サステナブル) Development(デヴェロップメント) Goals(ゴールズ)」の略称です。
日本語で「持続可能な開発目標」と訳されます。
SDGsは、2030年までに持続可能でよりよい社会を目指すための開発目標で、17のゴールと169のターゲットから構成されます。
SDGsへの関心が高まる中、SDGsの目標を達成するためにはゼロウェイストの考え方が重要であると再認識しました。
中でも目標12「つくる責任 つかう責任」。
この目標の目指す姿は「より少ないもので、より大きく、より上手に効果をあげる」という生産と消費のあり方です。
ゼロウェイストの「ごみをできるだけ出ないようにした上で、適切な処理の上で最大限リサイクルする」という取り組みを通じて、目標12「つくる責任 つかう責任」の達成につながります。
いかがでしょうか。
ゼロウェイスト、サステナブル、SDGs、これらの意味。。。。
私にも少しわかってきたような気がしています。
ゼロウェイストを宣言している日本の自治体の取り組み
徳島県上勝町(人口約1,500人)
2003年、「町内から出る焼却・埋め立てごみをゼロにする」目標を掲げ、自治体として日本初のごみゼロ(ゼロウェイスト)宣言を行いました。
上勝町ではごみ収集を行わず、住民各自が『ごみステーション』に持ち寄って45種類以上に分別します。自分でごみを運べない人には、無料で運搬支援も行ってるとのこと。
その結果、2020年にはリサイクル率80%を超えており、ゼロウェイスト・タウンとして国内外から注目を集めています。
熊本県水俣市(人口約2万3,000人)
2009年にゼロ・ウェイストのまちづくり水俣宣言を行いました。この宣言では、近い将来にごみを燃やさない、埋め立てないという内容を掲げています。
具体的には、家庭用生ごみ処理容器「キエーロ」の無償貸与や、自分のお箸や水筒を持ち歩くことを推奨する「マイマイ運動」の推進などを進めています。
その結果、リサイクル率は約37%、その他の地球温暖化への取り組みも評価され、環境モデル都市にも認定されています。
SDGsの取り組みで企業の本質が見抜かれる時代
実際のところ企業が社会貢献、環境問題に積極的に取り組むためには、それだけの余裕・体力がないと実現できません。
SDGsへの取り組みを行っている企業は、「成長性が感じられる企業」や「時代に合った働き方ができそうな企業」とも言えます。
つまり、取り組みや配慮が不十分な企業は長期的に成長が見込めない企業であるとなってしまいます。
企業がSDGsに取り組む理由
企業が国際的な取り組みに積極的に参画することは社会的信頼を得ることにつながります。
その他にも企業が生き残るためには、本気でSDGsに取り組まなくてはならない理由があります。
① 新たなビジネスチャンスを生み出す
SDGsが目指す世界規模で捉えられている課題に取り組むためには、新しい技術やサービスの開発が必要とされます。
これは企業が新しいビジネスを創出する機会になります。
SDGsに取り組まない企業は、長期的・持続的成長が見込めない企業として淘汰されてしまう可能性もあります。
② 企業のブランドイメージ向上
社会的にSDGsへの関心が高まっている中、企業がSDGsに積極的に取り組んでいるという事実は企業としての信頼獲得や消費者から選ばれる要因につながります。
結果として、自社製品やサービスの売り上げ向上や優秀な人材の確保につながる可能性があります。
③ 資金調達の幅が広がる
SDGsへの取り組みは、投資家がその企業に資金を提供するかどうかの判断材料になります。
ESG(ESG投資、Environment Social Governance)に対する投資家の関心は高く、彼らの理解が得られれば企業は資金調達が容易になります。
その結果、新規事業に取り組みビジネスチャンスを得たり、設備投資をして売り上げ拡大を目指したりといった経営上の有利な恩恵を得られるため、企業のさらなる安定性・将来性につながります。
その企業が行っているSDGsの取り組みで企業の本質が暴かれてしまう、そんな時代なのです。
余談ですが。。。
じつは私達が何気なく行っていることがサステナブルな暮らしにつながっていることをご存じですか?
ほんの一例ですが、
・身に着けるものは自然素材を積極的に選択する。
・食材を買う際は本当に必要なものだけ購入する。
・フェアトレード食品やオーガニック食品など環境に負荷の少ない食品を選択する。
・ごみの分別をする、ゴミが少なくなる努力をする。
・ものを大切に、長い間使う。
・使用していない電気はオフにし、節電を心がける。
などなど。
日常生活の中でも、心がけ一つでサステナブルな暮らしを送ることは十分可能ですね。
おわりに。。。
今回はSDGsって本当は何をすればよいのだろう?という疑問を持ち、まずは言葉の意味を調べました。
まだ完全に理解しているとは言えません。
それでも、私ができることは何だろう?何から始めたらいいのだろう?を考え始めることができました。
しがない広報スタッフの私ができることも限られているかと思います。
ですが、今後も、丸共建設が企業活動を行う過程で捨ててしまっていたものを活用して、皆様の生活が楽しくなるような、皆様の生活に役に立つような活動をできたら良いなと思っています。
それでは、また次回!