2019/03/28
検査体制を確認する
お客様の工事中の検査のタイミングを知りましょう。
欠陥住宅を未然に防ぐためには各工程で適切な検査を行うことが重要なのです。あなたが立ち会うことが出来なくてもいいのです。きちんとした検査体制がある住宅会社を選ぶことが必要です。
検査体制には、全部で5つの検査が大事になってきます。
1.地盤調査実施・基礎補強工事
調査結果をデータ解析し、軟弱地盤であれば適切な基礎補強工事が施されます。地盤調査報告書を必ずもらい、その内容を納得いくまで説明してもらいましょう。
※第3者機関の性能保証制度利用の場合、ここで1度目の検査がある場合もあります検査機関によって報告書だけという場合もあります。
2.基礎工事
地盤調査結果によって適切な基礎が設計されます。基礎の細かな仕様がここで決まります。鉄筋の配筋終了時に配筋検査が行われます。
図面通りに配筋されているか?鉄筋の種類・径・ピッチ・かぶり厚さなどを確認します。アンカーボルトとホールダウン金物の適切な設置、位置の確認も必要です。コンクリートの配合計画書、報告書ももらうと良いでしょう。
3.木工事
使用材料の樹種の確認、材寸の確認、耐震金物の適切な配置、取り付け方法の確認が必要です。合わせて耐力壁の仕様・位置についても確認します。
緊結金物の適切な設置、釘の種類・ピッチについても確認します。
4.防水・断熱工事
外装材の下地材(透湿防水シート)の施工状況やサッシ周り、換気扇のダクト部分の防水テープ処理の確認と、バルコニーの防水は実際に水を流して水漏れが無いかを確認すると良いでしょう。
断熱材の適切な施工はとても大切です。なぜなら、家を腐らせる結露という欠陥につながる重要な部分だからです。
5.完了検査
社内検査、役所の完了検査、施主検査の3つ実施します。
【社内検査】
通水試験、通電、床のたわみ、壁の不陸、サッシ・建具の開閉状況、外装材のコーキングなど施工状況の確認をします。
【役所検査】
設計図書通りに完成しているかの確認を行います。この検査に合格すると検査済証が発行されます。これは違反建築でないかの証明にもなります。併せて必ずもらってください。
【施主検査】
ダメ工事の部分を必ずリストアップし、書類として残し、完了の確認を取ることをしましょう。