家づくりの基礎知識 地鎮祭編
投稿者:丸共建設
まっさらな土地に注文住宅を建てる際、
着工の前に工事の無事や建築物の安全を
願って行う儀式のことを「地鎮祭」といいます。
儀式と聞くと、どこか古めかしいイメージを
持つかもしれませんが近代化のすすむ現代の
日本でも続いている風習です。
古来より日本では、国土が狭いうえに農耕民族であったため、
土地の縄張り争いが至るところで行われてきました。
しかし本来、土地というのは神様のものであり、
私たち人間が土地を借りて田植えをしたり、
家を建てたりしているという考えが
古くから伝えられています。
よって、土地に家を建てる前には神様の許しを得て、
その土地で起こった出来事を浄化する
という意味合いで行うのが「地鎮祭」なのです。
では、実際で何が行われるのか、
費用はどの位かかるのかについてお伝えしていきます。
一般的な地鎮祭の流れは、以下のように進行します。
① 清め祓い
儀式の初めに参列者とお供え物を
祓い清める。 「神様が君臨する前に
失礼のないように」という意味で、
神主によって「おお~ん」という雄叫びが上げられる
② お供え物の献上
神前のお供えに、御神酒と水を差しだす
③ 祝詞
家を建てることを土地の神様に告げ、
工事の安全を願うことばを申しあげる
④ 四方祓い
神主が敷地中央、四隅を米・御神酒・塩・白紙で清める
⑤ 地鎮
祭壇の横に盛られた砂山で行う儀式
⑥ 玉串拝礼
参列者が一人ずつ祭壇の前に立ち、玉串を捧げる
⑦ お供え物の撤収
神主がお供え物をお下げする
⑧ 昇神
神様が元の座にお戻りいただくための祭儀。
神主が「おお~」と2度目の雄叫びを上げる。
⑨ 御神酒の乾杯
施主の挨拶のあと、神主の音頭で乾杯
気になる地鎮祭の費用についてですが、「初穂料」を
神主に式を行ってくれた謝礼として支払います。
金額は3万円が相場です。
式が終わったあと「玉串料」あるいは「初穂料」と書いた
のし袋を渡します。
また、神主が車で来る場合は白封筒に
「お車代」として5千円~1万円程度を包んで渡しこともあります。
費用は神社や地域の風習によって上下するため、
直接神社に問合わせるのが確実でしょう。