住宅ローンをフルローンで借りる場合のメリット
投稿者:丸共建設
住宅ローンをフルローンで借りる場合のメリットとは?
住宅ローンをフルローンで借りることにはデメリットがある一方で、
フルローンならではのメリットもあります。
住宅ローンをフルローンで借りる場合の3つのメリット
①手元の現金を減らさずに済む
住宅ローンをフルローンで借りる場合のもっとも大きなメリットが、
多額の現金を使わずに住宅を購入できる点です。
住宅購入では、頭金や諸費用以外にも、引っ越し費用や仮住まい費用、
家具や家電の購入費用など、なにかと出費がかさみます。
また、子どもが受験を控えていたり、車などの大きな買い物を検討していたりと、
他にも大きな現金支出が予想されるような場合は、一定のキャッシュを
確保しておくことが重要になるでしょう。
住宅ローン=借金、と考えると、少しでも借入額を減らすべき、と考えがちですが、
一定の現金を確保して、お金の流動性(=キャッシュフロー)を保っておくことは、
急な出費が必要になった場合を想定した際、家計のリスクを抑える効果があります。
②他のローンと比較すると、低金利で借り入れできる
住宅ローンをフルローンで借りるメリットのもう1つは、他の借り入れ手段と比較すると、
住宅ローン金利が低いという点です。
借り入れの際に、土地と建物に抵当権を設定する住宅ローンでは、
住宅を担保とすることで、多目的ローンや教育ローンといった
無担保型のローンと比較すると、圧倒的に低い金利で資金を借り入れることができます。
たとえば、子どもの進学と住宅購入が重なった場合などは、子どもの進学費用のために
教育ローンを検討するよりも、住宅ローンをフルローンで借り入れ、
手元に残った現金を進学費用に充てたほうが、借入金利を低く抑えることができるでしょう。
③住宅購入のタイミングを自由に決めることができる
住宅ローンをフルローンで借りるメリットの3つめは、自分の希望するタイミングで
住宅を購入できる点です。
頭金を貯めることを第一の目的としていると、資金が貯まっていないことがネックになり、
良い物件が見つかってもなかなか住宅購入に踏み切れない、というケースが出てきます。
たとえば、子どもの誕生や独立、親との同居など、ライフスタイルが大きく変化する
タイミングは、今までの住まいを見直すことで、より快適な暮らしを手に入れる
チャンスでもあります。
また、住宅ローン金利も、世界経済の影響を受けて日々、上昇や下降をくり返しています。
このように、住宅購入を検討するタイミングと、家の貯蓄状況とは、
必ずしも一致するとは限りません。
「住宅ローンをフルローンで借りる」という選択肢を持っておくことで、
頭金が充分に貯まっていなくても、今、住宅を購入しておいたほうが良さそうだ、
と感じたときに、行動を制限されずに動けるようになります。
住宅ローンをフルローンで借りることに対しては、一定のリスクが伴うのは事実です。
その一方で手持ちの現金を持ったまま新しい住宅を購入できることには、
それなりのメリットがあることもまた事実です。
フルローンは、良い悪いではなく、住宅ローンを利用する際の選択肢の
一つと考えると良いでしょう。
2018年8月現在も、住宅ローンの金利は比較的低水準で推移しており、
他のローン(教育ローンやマイカーローン)と比較しても、金利に優位性があります。
フルローンのデメリットについて十分に理解しつつも、他の用途で現金が必要な場合や、
住宅購入を急ぎたい場合には、「住宅ローンをフルローンで借りる」という選択肢を、
上手に活用してみてはいかがでしょうか。