家づくりの基礎知識 エアコン計画(その3)
投稿者:丸共建設
室外機の設置場所による注意点ですが、室外機の設置場所によっても、
空調の効率に差がでます。
夏場、室外機は直射日光や地面からの照り返しにさらされると、
冷却機能が低下しますので、日陰に設置することが重要です。
室外機は日陰に設置するか、日陰で無い場合は、
すだれや日除けなどて陰をつくると有効です。
三方を壁に囲まれた場所や塀と壁の隙間など、狭い場所に設置すると、
室外機がいったん排気した熱風を、また吸い込んでしまい効率が
落ちることがあります。
できるだけ風通しを良くし、室外機の排気がきちんと流れるようにしましょう。
以上のポイントを踏まえて、設置場所の計画を立てられると良いです。
そして、まだまだ効率を良くするポイントはあります。
◆選ぶポイントは省エネ度&適切な容量
機種選びの段階でも、注意しなくてはいけないポイントは数々あります。
それにより、快適・効率は大きく変わってきます。
省エネ度や適切な容量を選ぶためのチェック項目をご紹介します。
まずは、やはり省エネです。
エアコンの消費電力は大きいので、少しでも省エネタイプのものを選びたいものです。
省エネについては指針となる数値がありますので、これらの数値を参考すると良いでしょう。
1)エネルギー消費効率
エアコンを購入する際に、そのエアコンの能力が高いか低いかを知る
目安となる【APF】という評価基準を参考にしましょう。
APFは、エアコンの能力(※2.8kW/3.6kW/4.0kWなど)別に決めらている
『1年間、冷房・暖房するのに必要となる能力の総合計(kWh)』と
『その機種が1年間で実際に消費する電力量(kWh)の総合計』の比で表します。
この数字が大きいほど、効率が良く省エネタイプのエアコンといえます。
2)省エネ基準達成率
省エネ法で定められている基準値(目標値)に対する達成率を「%」で表しています。
数値が大きいほど省エネの機種といえます。
エアコンには、省エネ性能の情報を、統一したマークでカタログなどに表示してあります。
このラベルには、上記のエネルギー消費効率と、省エネ基準達成率が掲載されていますので、
チェックするようにしましょう。
エアコンの容量を決定する際の項目をピックアップします。
?部屋の広さ
?建物のタイプ(戸建or集合)
?部屋の向き(東・西・南・北)
?窓の大きさ
?上階の様子(屋根or部屋)
?建物の断熱度(高断熱・中断熱・低断熱)などがあげられます。
これらの状況を踏まえて、部屋の環境に適したものを選ぶことがベストです。
あまり使わない部屋だからと小さめのものを選んだりすると、
結果的に全然空調が効かないことになりかねません。
質問にチェックしていくだけで、適した容量のエアコンを計算してくれる
インターネットサイトもありますので、参考にしてみてください。