農業振興地域
投稿者:一木 伸太郎
本社のある下呂市には、沢山の広い土地があり、庭の大きい住宅でも建築ができる!と思われる方もみえると思いますが、田、畑、雑種地等日当たりが良く、道が付いていていい場所だと思ってもなかなか簡単には計画ができません。
その理由として、田、畑の多くは「農業振興地域」に入っており、過去に国から補助を受けて、農業を推進させる目的で農地として整備された地域だからです。そこを購入し、住宅を建築しようと思っても容易ではありません。
下呂市の場合は5月末が申請の締切となっており、申請も年に1回しか無く、許可が降りるまで約1年ほどかかります。この時期になると毎年この話が出る位、あちこちでこの除外がされているとは思いますが、1年も経つと本当に様々な事が変わってきます。
ここ最近では、コロナウイルス、ウッドショック等、仕事等に影響が出たり、外部環境の大きな変化により自身のマイホーム計画自体も、予定通りに進めなくなることすら起こります。
いくら過去に補助を受けていたとしても、現時点で耕作放棄地等になってしまっていれば、それも有効に活用されずに、荒地と化してしまう。そんなもったいない話があるのであれば、もう少し許可が降りるまでの期間が短くなったり、明らかに現状が農地でもなく、他の利用がされているのであれば何かの緩和措置があってもいいのではないかと思います。
今では必ず銀行融資等の条件としても、農転は必須条件なので、必ず除外は必要となってしまいます。
今でこそ、コロナ禍で都市部から地方への目が向けられて、移住者も増えてきている中なので、より地域が活性化するチャンスでもあると思います。もちろん乱開発させないという目的もあるのでしょうが、もう少しユル〜くして欲しいですね。