2020/09/30
家づくりの収納実例|建てた後に困らない収納計画
家づくりで間取りを考えるとき、特に気になるのは「収納」ではないでしょうか。
誰もがスッキリ片付けが出来る「収納」を間取りに取り入れたいと思います。
「収納」を計画する際、沢山の物を仕舞うことができることだけを考えると思いますが、片付けした物を使用する時の取り出しやすさ、そして仕舞いやすさが重要なポイントではないかと思います。
また、建物の大きさなどの制限により、十分な「収納」を確保することができない場合もありますが、収納のアイデアや気を付けたいポイントを紹介しますので、優先順位をつけてプランに取り入れてみて下さい。
「リビングの収納」
玄関や寝室には必ず収納を取付けますが、リビングに収納の無い家が意外に多いのではないでしょうか。
新しい家に住み始めて「リビングに収納が有ったら」と思われる方がかなり多いように思います。リビングで収納する物には、子供のオモチャ、雑誌、郵便物などこまごましたものから、掃除機のように大きなものまで(それぞれ家庭で異なりますが)色々と収納したい物があると思います。
リビングとダイニングを別々に配置した間取りの場合は、急な来客時でも問題はありませんが、リビング・ダイニングをワンルームとする間取りの場合は収納を設けると、急な来客にも慌てて片付けをする必要がなくなります。
その場合、扉を取付けるのか、それともオープンにするのか、それぞれのメリット・デメリットを考慮しながら決定すると良いでしょう。
リビング収納にも色々なタイプがあり、天井の高さまでの扉付き収納から、カウンター収納で扉を取付けるタイプとオープンのタイプがあります。
カウンター収納に扉を取付けるタイプの場合、扉の費用は余分にかかりますが、収納されている物が見えないので急な来客にも慌てることはありません。
「パントリー収納」
キッチンの収納で採用したいのがパントリー収納です。
ウォークインタイプの小部屋にすれば、買い置きした食品、調味料、野菜などをスッキリ仕舞うことができます。
また、カウンターを設けて家事スペース兼用とすると使い勝手が良くなるでしょう。
スペース的にウォークインタイプが無理な場合は、扉付きの収納タイプでも十分な収納をすることが出来ますので是非、間取りに取り入れてみて下さい。
「畳下収納」
リビングの一角を畳コーナーとする間取りの場合、畳コーナーをリビングの床より20㎝ほど上げて畳下のスペースを引出式の収納にするといいでしょう。
小上りにすることにより畳下を収納として使用することができ、子供のオモチャや小物などを仕舞うことができます。
一般的に床下は使えない空間ですが、小上りにすることにより床下を収納として有効活用することができます。
「洗面所の収納」
洗面所で収納したい物には、石鹸、化粧品、歯ブラシ、歯磨き粉など細かなものから、お風呂の掃除道具、洗濯用石鹸、バスタオルなど場所を取るものまで収納したい物がたくさんあります。
洗面化粧台である程度の物は収納できますが、これだけでは十分な収納を確保することはできません。
サイドキャビネット付きの洗面化粧台を取付けるのも一つの方法ですが、出来れば扉付きの収納を取付けることをお勧めします。
扉付きの収納の場合は、お風呂の掃除道具、洗濯用洗剤、バスタオルなどの少し大きめな物を収納することができます。
また、別の使いみちとして家族の下着などを収納するスペースとして利用するのもお勧めです。
「まとめ」
ここまで収納のアイデアや気を付けたいポイントを紹介しましたが参考になりましたでしょうか。
建物の面積の制約で十分な収納を確保することができない場合、天井の高さに制約がありますが小屋裏収納を取付けることをお勧めします。
季節ごとに出し入れする物などを収納するには最適な収納スペースです。
また、階段は収納式の階段よりも小屋裏収納に直接上がることができる固定式の階段が使いやすいでしょう。