屋根材の種類と特徴(その2)
投稿者:丸共建設
セメント系(瓦):施工性が高いのが特徴で製造方法で異なる
セメントと砂を原料とした瓦です。
樹脂塗料で塗装を施したもので、施工性が高いのが特徴でしょう。
製造の方法によって分類することができます。
プレスセメント瓦は、セメントと細骨材(砂)のモルタルが原料の瓦で、
厚形スレートとも呼ばれます。
無塗装品と塗装品があり、釉薬で表面処理を施し、
耐火性能を高めたものが、施釉(せゆう)セメント瓦です。
和型、平型、S形など形状もさまざまです。
スレート系より材料が厚く、どっしりとした印象が魅力ですが、
最近では軽量化も図られています。
コンクリート瓦は、プレスセメント瓦より
細骨材に対するセメントの割合が少ないものです。
立体感のある形状が多いので洋風住宅向いています。
セメント系には、化粧スレートと天然スレートがあります。
スレートとは、粘板岩などの薄板のことです。
屋根材としては、セメント系の彩色スレートと天然スレートがあります。
化粧(彩色)スレートは、セメントに繊維を混入して強化した
薄い板状の素材です。
天然スレートに模していることからこの名称になりました。
(カラーベスト、コロニアルという商品の名称で呼ばれることもあります)
軽量で施工しやすいのが特徴で、表面の塗装に工夫を施しより
耐久性や耐候性を高めたもの、遮熱タイプ、表面に凹凸感を持たせ
自然石の素材感を表現したものなどもみられます。
色やデザインも豊富なことから普及している素材ですが、
価格は、素材の厚みやデザインなどで大きく異なります。
天然スレート系は、玄昌石などを材料にした本来のスレートです。
退色しない、黒く艶のある自然の色や素材感が魅力です。
重量のある高価な素材です。