家づくりの基礎知識 空間別のあかり(その3)
投稿者:丸共建設
前回、記述した不満や悩みを解決する方法として、まず挙げられるのは、
調光・調色機能をもったLEDの照明器具にすることです。
調光とは、全灯の100%から消灯の0%まで明るさを調節することです。
調色とは光の色を変えることです。
照明器具にもよりますが、さわやかな白い色から、くつろぎに向いたオレンジ色に
変化させることが可能です。
LEDの照明器具の中には、調光・調色の機能をもった照明器具が
たくさんあります。
そのほかにも調光スイッチを取り付けることで、調節することもできます。
調光・調色機能によって対応するのも一つの方法ですが、問題の解決策として、
一室多灯にトライしてみるのはいかがでしょうか。
一室多灯とは、一部屋に複数の照明器具を配置することです。
LDKなどは、点灯する照明の組み合わせや、明るさを変えるだけで、
いろいろなシーンができます。
こういう空間こそ、多灯にしてほしい場所です。
さらに、間接照明という照明手法を取り入れると、より演出効果が高まります。
間接照明とは、光を天井や壁などに反射させて間接的に照らす照明のことです。
影ができにくく、やわらかい光が特徴です。
ほんのりとした明るさが心地よく、自宅でソファに身を委ね、
心地よく過ごしたいときに向いているあかりです。
間接照明は、コンセントにつなぎ、テレビの後ろやソファの下などに置くことができる
スタンドタイプものから、新築やリフォーム時など工事を伴うものまで
さまざまありますので、暮らしに合わせて上手に間接照明を取り入れ、
居心地のよいあかりを追求してほしいと思います。
興味はあるけれど、どこから手をつけたらいいかわからないという人は、
まず、家のどこかの照明器具をLED照明に変えてみましょう。
その際、リモコンで簡単に調光・調色できる器具を選んでください。
そうすれば、リモコン操作で違いを感じられると思います。
新築やリフォームを考えている方は、一室多灯や間接照明に
チャレンジしてみてください。